白く長い毛並みが美しく
古くから貴族の間で抱き犬として可愛がられてきたマルチーズは、
明るく温厚で人なつっこい性格の甘えん坊です。
人にもよく慣れ、飼い主である家族のそばにいることを好みます。
友好的な性格なので、お年寄りや小さな子供がいる家庭が
飼う犬としてはお勧めといえるでしょう。
また、頭がいいので物覚えも早く、
しつけがしやすい我慢強さも持ち合わせていることから、
犬を飼ったことがない人が始めて飼う犬としても
マルチーズは向いているとされています。
とても活発で遊びが大好きなため、時に興奮してしまうこともありますが、
長くは続かず、割とすぐに落ち着きます。
ただし、マルチーズは「マルチーズ・テリア」と呼ばれていたこともある犬で、
人なつっこく温厚な反面、猟犬のような野生的な性格もあります。
30センチほどの小さな体であるにも関わらず、
大型犬に敢然と向っていくような気の強さがあるため、
他の犬種とも遊べる社交性はありますが、
遊び相手には気の荒い性格の犬は向きません。
マルチーズは見た目の愛らしさから、
つい子犬の頃から甘やかしてしまうこともありますが、
最低限のけじめを教えるしつけはしておかないとワガママになり、
気の強い性格が前面に出てしまうこともあります。
そうなるとムダ吠えをして困ることもありますので、
スキンシップは充分にとりながら
良いこと、悪いことのけじめはしっかりと教えることが大切です。
マルチーズ
シーズー
パグ
ジャックラッセルテリア
ボストンテリア
マルチーズは、地中海に浮かぶマルタ島が原産地であることがその名の由来です。
貿易の中継地点として紀元前1500年頃に栄えたマルタ島に
フェニキア人が持ち込んだアジア由来の犬が改良され、
犬種として固定されたとされていますが、
その事実を裏付ける歴史資料は見つかっていません。
愛玩犬でも元々は使役犬や猟犬であった犬が
小型化されたことを由来とする犬種が多い中、
3,000年以上もの歴史を持つマルチーズは
初めから愛玩犬として扱われた極めて希有な犬種です。
貿易地で生まれたマルチーズは
貿易船でペットとして飼われることが多かったことから、
様々な国に渡っていきました。
古代ローマやギリシャでもその愛らしい外観は多くの人に愛され、
紀元前500年頃に使われていた食器や陶芸品には
マルチーズが描かれたものが残っています。
そして原産地のマルタ島が1813年にイギリスの領土となったことで、
マルチーズはビクトリア女王をはじめとするイギリスの貴族の間で愛され、
その人気は次第に庶民にも広がっていきます。
19世紀にはヨーロッパ諸国と絶大な人気を誇り、
取引は驚くほどの高額で行われていたといわれています。
日本に伝わったのは1950年代の中盤頃で、
犬質を向上させるために世界でもトップクラスの普及率を誇るアメリカから
チャンピオン犬を輸入するなどして人気を定着させ、
今でも愛玩犬の中では根強い人気を保っています。
ヨークシャーテリア
柴犬
フレンチブルドッグ
コーギー
パピヨン
マルチーズはたくさんの犬種の中で割と強い身体を持っています。
そのため通常は病気がちになるということはありませんが、
それでもかかりやすいといわれる病気があるため、
病気を防ぐための知識と対策のポイントをしっかりと頭に入れておきましょう。
マルチーズがかかりやすい病気はいくつかありますが、
特に注意が必要なのが皮膚疾患です。
皮膚には外部からウイルスや細菌が侵入するのを防ぐ機能がありますが、
何等かの理由でこの機能が弱まると、
アトピー性皮膚炎や膿皮症、ノミアレルギー性皮膚炎などのトラブルが起こります。
皮膚疾患は普段の食事が原因になるケースが多いため、
栄養の偏りがないバランスのとれた食事をさせることが重要です。
キレイにしておかなければという気持ちで頻繁にシャンプーをすることは
かえって刺激になり、疾患をひどくすることもありますので注意しましょう。
また、眼瞼内反症(がんけんないはんしょう)もマルチーズに多い疾患です。
これは俗にいうさかさまつ毛のことで、先天性であることが大半です。
早期に手術などで解消しないと、常にまつ毛が目をにあたって刺激を与え、
涙が止まらなかったり、頻繁に目ヤニが出たりします。
マルチーズのような小型犬がかかる代表気な疾患といわれる
膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)も注意が必要です。
膝にある膝蓋骨という骨の脱臼で、膝の曲げ伸ばしが困難になり、
歩くこともままならない状態になります。
先天性の場合には、1歳になるまでに手術すれば
正常な状態に戻すことが可能とされています。
脱臼を防ぐためには、過度な運動をさせないようにすることです。
また、脱臼のクセがつかないように
子犬のうちから膝の屈伸運動をさせて強くしておくことも大切です。
ダックスフンド
ポメラニアン
ミニチュアシュナウザー
ビーグル
キャバリア
平均寿命が13歳前後とされるマルチーズは、
8歳を過ぎると人でいえば50代にさしかかる頃にあたります。
歳をとってくると、若い頃よりも生活の上で注意することも増えてきます。
少しでも長く、一緒に健康に過ごせるよう気を配ってあげましょう。
若い時は大らかで活発なマルチーズも、
年老いてくると元気に走り回ることもなくなり、
起きている時間よりも寝ている時間が増えます。
そのため、寝床やハウスの衛生を保つことが重要です。
ただ、あまり動かずにいると健康によくないので、
毎日少しずつでも運動の時間を作ってあげることも大切です。
また、マルチーズは暑さ寒さには弱い犬種なので、
室温や湿度は適切に保ってあげないと、
風邪をひいたりして体調を崩してしまいます。
老犬は白内障になることも珍しくありません。
目の疾患がある場合には物が見えにくく、
室内にいろいろなものを置いているとぶつかることがあります。
老マルチーズがいる部屋は移動しやすいようにものを片付けておいてあげましょう。
また、足腰が弱くなるために高いところの上り下りで骨折してしまうこともあります。
できるだけ室内の段差をなくし、スロープで上れるような工夫をしてあげましょう。
年老いたマルチーズは、内臓機能も弱まります。
そのため、フードはカロリーが低く消化吸収しやすいフードを与えます。
市販のシニア用のフードは、
食べやすさや栄養バランスが考慮されているのでお勧めです。
しっかりと食事を摂るためには歯の健康を守ることが大切なので、
歯のケアをマメにしてあげましょう。
もしも歯が抜けてしまっている時には、
お湯で柔らかくしたフードを与えると良いでしょう。
ボーダーコリー
トイプードル
チワワ
ラブラドールレトリーバー
ゴールデンレトリーバー